純正以下スペックのフルO/H

意外に自分のJについては何も書いてないですね・・・
 
テストでしょっちゅう仕様が変わっているのですが、現状はノーマル並みかそれ以下のスペックのエンジン搭載してます。
 
ピストンはゼファー1100純正改74.5mm
 
イメージ 1
 
イメージ 2
 
単に転がってた1100Rの74mmシリンダーーを最小切削でボーリング、再使用しただけで、別に73.5mmでも74mmでも良かったんですが。
重量はワイセコの近似サイズより20g位軽い。
 
これで1150cc、圧縮比約8.8:1
 
スキッシュの都合とローコンプ化を狙ってトップは切削加工。
 
クランクはZ1100R/GPz純正をFALICONにてフルリビルト、ピン溶接。
基本メニューのヤツ。
これまで4本クランクずらしてるので・・・
 
他腰下はノーマル、唯一バックトルクリミッターのみ追加。
 
ヘッドはZ1000P
 
何もしてません、ポートもインシュレーターの段付き修正のみ。
バルブスプリング、リフター周りのみGPz純系正品へ交換、インナーシム化。
バルブは吸気側39mmで大型化していますが排気側はポリスでビッグバルブ化はしていません。
 
カムは吸気のみGPz新品が手に入ったので使用しましたが排気側はJ1系の中古で組んでます。
バルブタイミングはLC108にて設定。
 
全体的にみると、ノーマルに近い感じです、いや、Z1100Rよりはロースペックですね。
キャブはTMR40のパワーフィルター仕様、、MJNも試しましたがセッティングの幅が無いので以降、針式しか使用していません。
点火はウオタニSP2
 
単にローコンプによりポンピングロスの低減を図ったエンジンとはどういうものなのか?を再確認したかっただけで組んだエンジンです。
 
ハイコンプというのは反面、言い方を変えれば「高抵抗エンジン」って事を忘れかけてたので。
 
まあ、正直言うと組んだ当時無職だったので、有る物で組むしかないという実情が95%の理由ですが・・・・
ピストンなんて4個でリング、ピン付けても37000円でした。
 
ヘッドガスケットもGPz純正のメタルガスケットをケガキ入れて拡大手加工で使ってます・・・・
 
結果、全てカワサキ純正部品で組まれてます。
 
当然、このスペックなのでシャーシダイナモでの結果はイマイチでした、勿論100psは楽に越えましたが。
 
走らせても速くは無いです。
 
 
リア180/55-17、17T/41Tとハイギアードではありますが、5速で回しきりません。
少し下ってたり、追い風ならギリギリ10000rpm回しきれるんですが・・・
少し緩い登りの謎のテストコースでは9300rpm、250km/h位で伸びが止まります。
パワーの出てた前仕様だと18T/41Tで回しきれてたんですが。
 
が・・・・面白い。
もう少しパワーを出してるZと高速で追いかけっこになったとき、当然抜き去られるんですが・・・
 
向こうが油温の上昇や熱ダレ、ノッキングの兆候に神経を尖らせたり、ノッキングにビビッてスロットル緩めたりするのがわかるんですが、こっちは油温安定、ノッキングなんてこの圧縮じゃ全然出ません。
ひたすら開けっ放しです。9000rpm以上を5分維持しても問題なし。
結果、追い付けます。
 
 
というか、難しいこと考えず、お気軽。
 
まずは夏場の熱ダレが減少、市街地でも乗れるようになりました。
 
で、上の伸びが軽い。
 
 
言葉で表現できませんが、気持ちよく乗ってるとウオタニの10000rpmレブリミットがすぐ作動。
スムーズに回るので無理して回してる実感が全然無い。
 
気持ちいいというのは数字じゃ出ないので・・・
 
でもやっぱり速くは無い、それは許しがたい。
 
で、次を製作中と言うワケです。
 
ローコンプも10000km近く乗ったし、まだまだ絶好調だけど、欲しいヒト居れば資金作りに売ってしまおうかと思ったり。
 
両立は難しい。