方向性が見えない

迷っています。

人生にも…ですが、

時期エンジン。

今回組んだエンジン、ローコンプでテキトーに組んで

「(>_<;)やっぱり(>_<;)駄目でした(>_<;)

とかブログ書くつもりだったんですが、

結局、意外とまともに走ってる…

というか、凄く乗りやすい。

以前のハイコンプのような暴力的な加速は無いけれど、

以前にはない高回転の伸び感がすごく気持ちいい。

10000rpmからでも、「もっといけ」って囁く。

結局、他のバイクとよーいドンしても、劇的にパワー不足だ…って程でもないし。


今考えているのは、GPzヘッド使う方には、MTCピストンをモデファイして圧縮比12:1位で1135~1166ccで組んで、
カムは手持ちのカムモーションとWEBからIN側460~465リフト、EX側410~435リフトで、ビッグバルブ化して使用。
上で回す仕様じゃなくて、ピークを9000rpm~9500rpm位の間に持ってくる。
悩んでいるのはバルブスプリングとバルブセット長。

腰下はバックトルクリミッター入れる以外はGPzノーマル。
他にも社外の強化なんとかは一切入れない、使わない。

↑これ、一番がっかりされます。
頼まれて組む時に、
「僕のだけ何で強化スタッド入れてくれないんですか!」とか若干キレられました、よく。

逆に聞きたいけど・・・
強化スタッドって、スタッドを強くするメリットは何?
何でスタッドが伸びたらダメなの?

エンジンって、アルミの塊ですよ。
熱が入れば、膨らみます。
だから純正スタッドその膨張を逃がすべく、スタッドのメインシャフト径を細く、且つ弾性のある素材で作られています。
だって、アルミの伸びを仮に抑え込んだら、その逃げ場はどこに?
当然、一番柔らかいベースガスケットなどにしわ寄せが来ます。
で、ベースガスケット切れのトラブルを招く。

実際、昔数台に組んだのですが、本気組(サーキットで10000rpm以上を使う人たち)のはことごとく副作用が出ました。
初めはベースガスケット切れ、これはスリーブを大きくしてケースボーリングしていたせいもありますが、一番細い部分が切れてオイル漏れ。
それを直して乗っていたら次はスタッドが根元から折れる。
これ、ドラッグレーサーだと割とよくあるみたいです、スタッドボルト折れって。

くそ~と思い、ベースガスケットもカッパーメタルに変更、ヘッドナット締め付けトルクを3.5キロに落として…

ここらでようやく気付きました。
何やってんだ?俺?って。

よく考えたら、スタッド太くしたせいでシリンダのオイルラインの断面積も激減してるし・・・
タペットが焼け気味だったのと関係あったのかも…

で、純正ケースと純正スタッドに戻したら以降ノートラブル。

実際、クロモリ強化スタッド入れていても、ストリートでちょい飛ばす程度なら何も問題ないと思うけど…
逆に、だったら強化なんか必要ねーだろ!という突っ込みも聞こえてきますが。


で、じゃあ、なんでそんな変な部品が市販されているのかというと、必要とするジャンルがあるから。

ドラッグレーサーでは必要みたいです。

まあ、1400ccオーバーでパワーも200ps以上。
使われるシリンダも純正とは異なるビッグブロック。
ビッグブロックを400m全力で抑え込むには、純正とは全く別の方向からのアプローチが必要なんでしょうね。