倒産、閉鎖、夜逃
景気は底を打ったなんて声明は、地方都市には無縁です。
きっとこれからが正念場なんだろうね。
20年前のバブルでは、どこの誰でも商売やればそこそこ稼げた。
散々稼いだ蓄えを、上手く運用して生きてきた人も居れば、
蓄えをただただ食い潰して、右肩下がりで生き延びてる人も居る。
で、ここらからが本当の競争の始まりかも。
不景気だとか不況だからといって、人が何も買わないわけでもないし、人が何も食べないわけでもない。
少なからずとも人が生きている限り需要は必ずある。
自分は整備業界、バイク業界にいたわけだけど、手っ取り早く言えばその業界から逃げ出した。
理由は簡単、冷静に考えて、この先生業として成立しないと判断したから。
逃げ出した敗北者と言われればそうだし、賢明な選択だったと言ってくれる人も居る。
まあ、今になって結果だけ見れば、元の職場は看板は残ってても事実上無くなっちゃったわけだから、これで良かったのかなと。
看板掲げて、後ろめたいような商売したり、人を誑かす様な商売してまで食っていくのは、自分的には「無し」だし。
そう言う意味で言うと、今店を閉めていく人たちって、全然負け組みなんかじゃないと思う。
今の時代と今の自分の商才に見切りを付けて、余力を残したうちに辞める、これも次へのステップを踏む為に必要なことだと思う。
今って、マトモじゃないことがマトモだったり正義だったりするから。
ちょっと話は逸れるけど、最近多いCM。
「弁護士事務所が、払いすぎた借金の利息を取り戻します!まずは無料の電話相談から!」
これ、疑問に思うんだけど、借りる時点であらかじめグレーゾーンの金利だって知ってて、それに同意、承諾して借金したわけでしょ?
承諾して借金しておいて、後になって「違法だから返せ!」って、おかしくない?
少なからずとも、当時はその借りたお金のおかげでどうにか飯が食えたり、遊べたりしたわけで。
「銀行から融資を受けられない私のような人間にお金を貸してくださってありがとうございます」
って感謝するのが普通じゃない?
少なくとも貸す方は貸す方で、そういうB級の人間に一か八か、焦げ付きも覚悟でリスク背負って貸したんだし。
当時、違法ではなかったことが今になって違法だと認定されたから、さかのぼって請求って・・・
バイクで言うならマッハに現行の排ガス規制を課して
「はい、今の法律に適合しないから車検はダメ、廃車にしてね」
なんていう理不尽極まりないような思いをするのと同じような気が。
そこに付け込んで?まるで正義の味方みたいに
「あなたの払いすぎた利息、私たちが取り戻します!」って、エラそうに。
ただのダニとしか思えない。
弁護士って、そういう人の弁護する為に勉強してきたんだろうか?
稼げれば何やってもいい、っていう発想は、メーター戻しや事故車隠しをして売るバイク屋と同レベルな気がする。
ちなみに相談を利用した知人の話だと、過払い金の返還額から25%~30%が成功報酬として弁護士事務所へと渡るとか。
なんというか、こういう業務がゴールデンタイムにバンバンテレビCMで流れている今の状況が、異常に見えてしまうのは自分だけだろうか・・・
マトモな商売って、一体なんだろう?