バイバイ

最終型ヘッド。
 
これくらい程度のいいもの、バージン物はもう世の中にそう多くは残ってないのが現実・・・
 
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経年劣化によるアルミの腐食、付属品(スパークプラグ等)からの貰いサビは致し方ないものの、余計な改造、加工がされてないだけでも価値がある。
 
カムノーズ逃げは既に設計時点で盛り込まれている。
 
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ヨシムラst2やk410カムくらいなら無加工でOK。
 
独特の燃焼室形状、これも出回っている中古品では根拠の無いエッジ取り加工や、下手糞な容積合わせでズタズタにされているものが多数。
 
ここまでしっかりしたものは希少。
 
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ちなみにシートリングからポートにかけての部分はメーカで手加工されて多少滑らか仕上げにされている。
 
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ちょっと話が逸れるけど、特にZ系で排気側のシートリングを目一杯外当たりに加工する場合があるけど、極端な外当たりは個人的にはお勧めしない。
ビッグバルブ効果を狙う気持ちは分かるけど、あまりバルブの外側と言うのは肉厚が無いので、中古を研磨使用したような排気バルブだと、強度不足でクラック、破損の原因になる。
 
 
ポート入り口は意外に適当な鋳型そのまま、最低限の機械加工。
 
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しかしここも根拠や自信が無いなら鋳肌を軽く均す程度にとどめるのが無難。
 
既にZ1やmk2のSTDとは桁違いに大容量。
 
ちなみにアメリカでコンプリートヘッドを販売しているCORP-RACINGなんかのJ系ベースのヘッドを検証してみると、1台1台にフローベンチでの測定結果が添付されているんだけど、レクトロンやなんかの超大径キャブを用いて1400cc、170ps以上を出すヘッドなんかだと、ポートの壁面は下側を極端に広げた楕円形状で、元の壁面を突き破り、TIGでアルミを盛った後に再整形されている。
 
ピークパワーのみを重視する最高速、ドラッグ仕様だと常識に捉われない大改造。
 
で、このヘッド、クルマ購入資金の一部として売買でバイバイ。