小ネタ
ケーススタッドボルト抜き。
数十年たったエンジンではそう容易く抜けないケースもザラ。
で、通常、スタッドボルト抜きにはスタッドボルトリムーバーなるものを使用。
ダブルナットで抜く方法も有りますが・・・時間が・・・
内部の3個のローラーがボルトに噛み付いてボルトを抜きます。
噛み付いた痕。
ねじ山が潰れて傷んでいる箇所が噛み付いた痕。
まあ、これで抜ける場合はそれでOKだけど、年に何機もばらしてるとそう上手くは行かない。
リムーバーと言う工具の特性上、工具自体が壊れてしまう事も多々。
またこのスタッドボルトプーラーは結構高い。
安物買ってもすぐ壊れるので高いものを買うしかない。
しかし最大の問題はスタッドボルト自体がそこそこ長いので、リムーバーで力を加える点と力が作用する点(ケースねじ山)が離れていることになり、いくらリムーバーを気合い入れて回しても、ボルト自体のネジレに力を食われたり、ボルト自体がねじれて折れてしまうこともある。
社外のスタッドボルトは硬い分脆いので、よく折れる・・・
で、知り合いからも作業中にボルト折れたとか、貸してた工具壊れたという悲しい報告が多々・・・
ケース自体をバーナーで炙って抜く方法も有効だけど、既に仕上げ塗装済みのケースは塗装が焦げるのでそれも出来ない。
で、昔から愛用してるのがこれ。
ありふれた安物パイプレンチ。
ボルト付け根を咥えて一撃加えると、力点と作用点が近いので力のロスもなくウソみたいに抜けてしまう事も多々。
但し、ボルトは傷付いて終わります。
高い工具を壊してしまう前に、安物パイプレンチの装備をお勧めします。
ちなみにこのケースはKZ1000AのKZT00AEケースで、この後、mk2に搭載予定ですがKZ1000A系ケースは素材がJ/Rより丈夫なのでねじ山が飛んでしまうようなことは稀です。
J/Rではねじ山が上がってくる事もたまに有ります・・・