J系シリンダ
スプリングピン 49035-1051 です。
Z1000J系ポリスのシリンダーに4個装着されています、年式問わず。
上面、両端のスタッドボルトホール兼オイルラインの部分に入っています。
これ、同年式、同一エンジンのはずのローレプとかZ1000JとかZ1100GPには付いていません。
おそらくはOリングの潰れや変形によるオイルラインのつまりや狭窄化を防止する目的でポリスに追加されているものと思われます。
こういう部品が初期モデルにあって後期になって追加されたと言う事であれば、少なからず何らかのトラブルによる対策と推測されますが、
並行した同年式のエンジンでこのような違いがあるのは珍しい。
もう推測するしかありませんが、
絶対的なオイル通路の断面積で言えばこのようなピンは無い方が好ましい(極僅かな違いですが)
しかし長期的な使用を想定されるポリスモデルでは、可能な限りトラブルを防ぎたい。
こういう生い立ちの違いでこのような差になったのか。
正解はわかりませんが・・・。
ご存知の通り、Z系にはここにOリングはありません。
J系になってOリングを追加、Z1100GPにも。
しかしGPz/Z1100RではOリング廃止(ヘッドガスケットも材質、形状を変更)
でも1000ポリスは2005年の最後までOリングを使用。
結局、カワサキとしてもどっちが正解と言うわけでもなく、色々アプローチした結果、
「どれでもあんま変わらねーな」
となったのか。