Jフレーム

フレーム加工。
 
基本、どこでやっても入れる箇所は大体同じだと思います。
 
といっても画像は5年ほど前の物なので、今は古いのかもしれません。
 
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補強材はイロイロと言われていますが、無理に高張力鋼を用いる必要もないと思います。
 
溶接はTIGでやっていました、鉄フレームですが最近では溶材に割れにくく粘るステンレス系の309の溶棒を使う事が多いようです。
素人考えだと鉄フレームにステンレス系の溶棒ってどうなん?と思いますが、鉄工所等でも設計指示で補修や部分溶接、、肉盛には309を使っています。
同様に割れ難いと言う理由で。
 
勿論、サーキット等の激しい使用条件を想定しなければ、ここまでの補強は要らないです。
 
基本、ノーマルで乗ってても割れてくる部分や変形してくる部分を補修も兼ねて対策、と言う考え方になると思います。
1100Rになって対策されたネック部分はある意味必須ですが。
 
大事なのはフレームを測れる環境(修正機)がある事。
 
このフレームの場合、事前に足を組んでダミーエンジンをリジッドマウントした状態で測定器(修正機)で一度測定、修正。、
その後全バラして、補強部材を切り出し、フレームとの擦り合わせ。
そして一度仮組してキャブやエンジン、他電装部品との干渉をチェック。
OKなら全ての部材を点付けで仮溶接。
その後で再度修正機上に乗せてネックやピボットを拘束、ダミーケースなんかの部材治具を使って各部拘束、本溶接。
で、治具をばらして手の届かない部分を溶接。
再測定して終了。
勿論、事前にフレームに問題が無いとわかっているような車両、新しい車両なら随分工程は省略できます。
 
マヌケなショップで何も考えずガンガン溶接、出来上がったらフレームのピボット幅が縮んでしまって元付いていたスイングアームが付かなくなったとか言う話は昔は珍しくありませんでした。
 
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といっても個人でここまでやるのは厳しいと思うので、自分も今はこのあたりは他人任せです。