Z1000J使用予定クランクシャフト

J系エンジン組む上でクランクは2択。
ピストンピン径17mmを選ぶか18mmを選ぶか。
 
今回は両方準備しましたが、現時点ではポリスヘッド使用予定なのでポリスの17mmを選択。
 
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ウエイト形状等はいじっていません、基本的にSTDベースのリビルト品を使用。
 
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全てのピンは自分の経験上、溶接としています。
 
よく、溶接歪が・・・なんて言われますが、自分が溶接管理した人であれば、TIGで表面1層流すだけで寸法に影響はほぼ出ない事はお分かりかと思います。
(間違ってもこんなところフルペネ溶接する人なんか居ないだろうし)
溶接したから歪むんじゃなくて、寸法が出ていないものを溶接しちゃうからおかしなことになる場合が殆ど。
 
まあ、溶接していてもとんでもない瞬間的な衝撃加わればずれちゃいますけどね。
 
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ここ、要部分のサイドクリアランスはシムで調整、規定値内の最小値としました。
 
フレはゼロではありませんが、当然規定値内に全て収まっています。
 
余談ですが、組み立て式クランクのフレ測定ってあくまで目安にしかなりません。
その構造上クランクシャフトの軸を直接測れないので。
測っているのはクランクシャフトベアリングのアウターレースですからね。
当然、アウターレースとクランクシャフト軸の間にはベアリングがあるため、ベアリングのクリアランス次第では計測方法、計測する人、計測時の支点位置によって数値に多少ばらつきが出てきます。
極端な話、クランクベアリングレースが偏磨耗していればクランクのフレが仮にゼロだったとしても、理屈で言うと計測結果はゼロにはならない。
 
まあ、ケースに組み込んで規定トルクで締め付けてみて、回転がスムーズ且つ点検棒がスムーズに通ればそれで良しとするという程度の考え方で組んでも大外れはまずありません。
 
特に昔L6とかの長い一体鍛造クランクのエンジンいじってた人なんかが初めてZ/Jいじると、このクランクの短さでこの精度は・・・本当に大丈夫なのか?と言われることも良くありますが・・・上記の方法で見て問題なければ、まず大丈夫です。
 
ゆっくりですが空いた時間に進めていきます。