クランクケース

さて、組み付け開始していたエンジンは売れてしまったので、改めて新たに2号機エンジンの組み付け開始。


今回もポリス系後期ケース。

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一応、中古ケースで見ておくべき基本ポイントを。

アッパーケースだと…

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セルモーターマウント
ここはZ系にも多い破損個所。

で、J系お約束の

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後部マウント穴

次いで最近やたら目にする

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クランクシャフトのベアリングピンクラックまたは欠損。

ここがダメになってるエンジンはクランクシャフトも問題抱えてることが多い。

クランクシャフトに問題抱えてるとココにストレスかかるようです。

ロアケースだと

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ポイントベースとジェネレーターカバーの下側破損。

過去に転倒でいい加減な溶接修理やアルミパテのてんこ盛りなんてのも多い。

それとココ

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チェンジレバー用のダボ穴。
ここも転倒でチェンジレバーぶつけるとダボ穴が割れたり欠けたり。

まあ、いずれも専門店でリペアは可能とはされていますが個人的にはここらは無加工でイケるケースじゃないとちょっと
……

あと、組む前の下準備で忘れられているのが多いのが

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過去に塗られた液体ガスケットのはみ出した部分の除去忘れ。
かなり硬化していて一見、クランクケースと同化してるように見える場合もあります。
これ、ブラストでも落ちないから、このまま上に塗装したりして、後に塗装ごと剥がれて残念なエンジン外観になったり。

あとは使用感の目安

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クラッチケーブルの擦れ痕。
ノーマルクラッチケーブル使用なら必ず付いています。

酷いのになるとケースが2mmくらい凹んでしまっている物も。
あまりに酷い物はそれなりに尋常ではない距離を走っていると考えた方が良いです。

さて、地味なガスケット剥がしに励みます……