位置決め

本業で精密工作機械の機械組付に携わる事も多いのですが。

組付精度の必要な部品には必ずノックピンが打ち込んであって、分解整備の際に再組み付けしても位置がズレないような構造になっています。

オートバイのエンジンも同様に各合わせ面にピン、カワサキだとダウエルピンとかドエルピンとかの俗称のものが打ち込んでありますが、
状態の悪いエンジンになると、ピンが部品をひっくり返すだけで抜けたりして、既に位置決めの用を成してない状態のモノも見かけます。
また最近供給されている純正部品のピンも単に板を丸く巻いただけで全く強度のない物に変わっていて。

基本、あの手の板を巻いた作りのピンは耐久性は無いので、繰り返しの再利用には耐えないと思った方が良さそうです。

カムホルダーなんかも、あまりにもスコスコ抜けるものは既に位置決めの用を成してないと考えた方が。

そして最近ますます増えるカムホルダーボルト抜け。
年式的に仕方ないけど、ヘリサートもろとも上がってくるものも見かける頻度が増えました。

色んな策を練って対処はしていますが、これが16箇所全部となると修理費もハンパなく。

悩ましい日々です。