ツインプラグでのトラブル

ここ数年ツインプラグ化が割と全国的に増加している気がします。
自分も自己所有の車両の1台はツインプラグ化しています。

ところがツインプラグ化はメカ的には増えても、点火システム自体は大きく分けてダイナ4000とウオタニ製以外はコレってものは市販品としては無い。(と思っている、他にもあるのかもしれないけど実車ではこの二種が殆ど)

ところがやはり価格の問題もあってか?
流用コイルによるシングルスパークプラグ用のシステム流用をしている車両が意外と多い。
自分も15年くらい前にツインプラグをあれこれやって結局成果が出せずその後しばらくシングルプラグ仕様だけ乗っていました。

勿論それでとりあえず動いているのなら良いのだけど、結構な率で点火トラブルが。

シングルプラグ用のイグナイターを用いる場合は低抵抗のコイルを直列接続して抵抗値の辻褄合わせで組まれている場合が多いのだけど、この手で多いのが高回転で失火する、高回転で時々バラつく。
症状がキャブ不調に似ていたりして惑わされる。
ドエルタイムなど計測したわけでも無いから推測になってしまうけど、この場合は単純に点火システムの能力がコイルの消費電力に追いついていない、或いはコイルからのノイズで点火システムが誤作動しているような印象。

まずいパターンは点火システム本体を、何度交換、修理しても点火システムがパンクしてエンジン停止するパターン。
これは追加の点火コイルを並列接続して低抵抗になりすぎて点火システム内のトランジスタが焼けてしまったり、熱を持って基盤が変形している。

シングルプラグ用のイグナイターを利用してツインプラグ用に転用というのは中々難しい。

点火時期は定説だとかなり遅らせ気味からスタートするのだけど、シングルプラグ用のイグナイターだとパルシングコイルをズラして付けてアイドリングBTDC3度あたりから調整というなんとも曖昧な方法になってしまう。
これだと全回転域に影響するので良い方法とは言えない。

やはりツインプラグにはそれ用の点火システムを構築した方が良いのかも。