白煙2

地味に反響があったようなので。

前述した怪しい事は一通り見た、それでも何か白煙が出てる、オイルが地味に減っていく、そんな方も割とおられるようで…

書くのを忘れていた事がもう一つ。

ブローバイガス、クランクケース内圧、ここらが悪さしている事もあります。

基本的にJのクランクケースだとノーマルのブリーザー取り出しは1100ccを超えてくると割と能力的にというか通路の断面積的に結構厳しいようで、
そこに取り付けたホースが折れていたり、キャッチタンクの口が細すぎたり、たったそれだけだクランクケースの内圧が上がってしまってピストンリングの動き(作用)を邪魔している場合もあります。

試しにゼファー400用などで売られているちょっと恥ずかし目な?オイルフィラーキャップからのブローバイガスのホース取り出しを追加したら嘘みたいに白煙が消えたという事例が実際にありました。

近年流行ったクランクケース減圧バルブの取り付けでも、バルブの能力が追いついていなかったり、バルブが固着しかけてしまったりで似たような症状を経験した方もおられるかと。

だいたいの症状をまとめると、
スロットルオフからのワイドオープンで白煙が派手に出る。

だけどプラグがオイル被りしたり、排気バルブがオイルでベトベトというわけでもない。

何故か4気筒共に同じ感じでピストントップが湿っている。

何故か全ての吸気バルブが湿っている。

ポート内圧変化に敏感なスライドバルブのキャブレター装着車だと、PSをいじろうがASをいじろうがあまり変化が見られず、すぐにアイドリングが不安定になる。

地味にオイルが減る。

大体これらがクランクケース内圧の抜け不良で共通して出ていた症例です。
穴さえ空いていれば大丈夫、と思っていても排気量アップで意外とこの辺りが悪さしていることも…