クランクケースへの負荷

今年多いネタ。
クランクケースの破損&クランクケース破損を防止するために行ったフレーム補強、マウント補強が早々に変形してしまった…の類。
そもそも補強する方向が違うのでは?という例も。

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程度良くてJのケースは大体これくらい。

前側2/3くらいがマウントカラーが押して凹んだように減る。

赤で囲んだ所

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クランクケースは加速時にドライブチェーンを駆動するチカラで車体後方に引っ張られて、結果ボルトが曲がってカラーがクランクケースに食い込む。

マウントボルトにかかるチカラは車体上下方向よりも前後方向の方がずっと大きいという事。

人間込みで300Kg超える車体をフロントが浮き上がるくらいの力で加速させたりする事を思えば、たしかに凄い力でドライブスプロケットは後方に引っ張られているのだろうなと。


と考えると、エンジンマウントの補強も効果的な位置や角度はそれに対応したものになってくる。

補強を入れて上下方向を支えるのが決して全部間違いではないけれど、結果的にそれでエンジンマウントの補強加工部位自体が変形してしまった例も。

この減り方、あるいはこの方向の力で割れてしまうケースを考えると

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これに対応させる方向で考えてやれば、大体答えは見えてくるのかな、と。

何にしてもこの位置でマウント3箇所ってのは結構辛いものがありますが。