納②

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1100R続きです。

ちょっとした修理依頼だったので軽い気持ちで請け負いました。

車両を預かったときにフレームも既にパウダーコートされ、補強も数カ所、エンジンもひとまず普通にかかるし、結構手の入ってる感じだったので楽勝だな、と思いつつ、一応細部をチェック。

チェック・・・

あら?と思うところを次々と発見、これはもしかしたら・・・と徐々に嫌な予感。

まず、シートの開閉が凄まじく困難。
そして後方から見るとナンバープレートが極端に左にずらして取り付けてある。
サイドスタンドに他車種のものが使用されている。
ステップブラケットの溶接痕が左右で異なっている。
タンク、シートカウル、サイドカバー、クランクケースが1100GP。
そして画像の赤丸部分、マフラー裏側フレームダウンチューブの左右連結部分に凹みがある。
(過去にフォークが折れ曲がり、フロントホイールなどでマフラーが押されてフレームにめり込んでいるということです)
ハンドル切れ角が左右で微妙に異なる。

そうです、一度過去にかなり大きい事故に遭っている車両だと推測されます。

20数年も経てば、一度や二度事故に遭っているのはそう珍しいことではありません。
問題はどのように修理がされたか、です。

結果からいえばフレームネックは左に傾き、シートレールも変形したまま補強、塗装が施されていました。

また、リアホイールセンターもレーザー測定でフレーム背骨基準で5mmほど左にずれて装着されていました。

まあ、このあたりはどうにか修正できる範囲だったので(日頃よくある作業です)、どうにかなるさとエンジンへGO。

外装外したら・・・ハーネスがなんだか妙な通し方をされ、あちこち切られたり、ギボシで繋がれたり。
バッテリーはなんだか巨大な20サイズがついてるし・・・、アーシング?のような配線が這い回ってゴチャゴチャ。
そこで一気に私のテンションは下がりました。

こりゃあ、とんでもない車両を預かってしまったな、と。

エンジンもよく見ればアヤシイ色の社外ガスケットが使われていたり、メタルガスケットに液状ガスケットがこんもり盛られていたりで外部から見た時点で怪しさマンテン。

フルO/H後そんなに走っていないということでしたが・・・

長くなりますのでまた後日。