負圧キャブ

J系が最もZ系と異なるのがキャブレタ。

J系は現行タイプのバイクに多く使われる負圧キャブ(CVキャブ)です。

ミクニのBS34が使われていますが、このキャブもマイナーチェンジしながら現代でも多くのバイクに使われています。

ただ、残念ながら内部パーツのほとんどに互換性がありません。

ジェットなどの番手もデータが公表されているわけでもなく、

事実上J系のノーマルキャブは完全なレストアができません。

最も消耗の激しいニードルジェット等は専門店で製作が可能ですが、7000~8000円/本します。

キャブレタというのは恒久的に使えるものではなく、特に負圧キャブというのは消耗部分が多いです。

ZRXやゼファーでも10年過ぎて5~6万kmも走るとかなり具合が悪くなってきます。

中古車のいわゆる「クセ」とか「アタリ」とかいうのはこのあたりがほとんどを占めています。




じゃあ、Jの未来はどうなるのか?

方法は3つ。

1、新品でポリス用を取り寄せる。

2、多機種のCVキャブを流用セッティング

3、社外キャブに交換



1は現在国内で入手できません、アメリカより新品を並行輸入する方法になります。
現在のレートで送料などを考えると13~15万円はかかりそうです。

2ですが、代表的なのはカタナ用などでしょう。
つい数年前まで製作、販売されていた車両ですので、程度のよいキャブがたまに見つかります。
ただし、スロー、ニードル系統は要見直し。
セッティングパーツはメインジェット、スロージェットを除いて基本的にありません、いろんなものを試すしかありません。

3ですが、これがもっともポピュラーな方法でしょう。
私も推奨します。
乗った事がない人はレース用キャブ=乗りにくいというイメージが先行するようですが、特にCRキャブは非常にナチュラルな吹けで馴染み易いと思います。
CRはセッティングが難しいという都市伝説も蔓延していますが、経験上、セッティングの出ないケースは単にエンジンが不調だったり、点火系統に問題を抱えていたりするケースが大半です。

あとは極端なハイスロと組み合わせてしまってスロットルが妙に重くて疲れて乗る気がしない・・とか。