最後の・・・じゃじゃ馬 C1!

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ここを覗いている人には到底無縁と思われるカワサキZX-9R(ZX900C1)

1998年、それまでのクソ重たいB型からは想像もつかないスペックで鮮烈デビューを飾ったSSマシンです。

今ではZX-10R等に押されてメッキリ見かけなくなりましたが、コイツに拘っている人はとことんハマっています。

なにせモデルチェンジしたてのSSマシン、600ccクラスの車体にZZR1100並のパワーを誇る組み合わせは衝撃的でした。

しかし、ピーキー過ぎるエンジンとクイック過ぎるサス特性が災いしてレースでは結果を残せず・・・

99年のC2型ではサス、エンジン共にややマイルドに。

2000年にはE型へ変更、ガス規制も考慮し、更にサーキットよりも公道ユースを考慮したつくりに・・・

2002年にはF型となり、クランクシャフトまでマイルドさを演出する方向へ重量増、他社のGSXR1000、R1、CBRには到底太刀打ちできずZX-10R発売までの繋ぎ役としてだけの販売でした。

しかし5万、10万km乗ってもヘタリを感じさせないエンジンは基本設計が優れている事を今になって証明してくれます。
結果、1000ccへスケールアップし、よりマイルド、低速型にモデファイしてHZヘッドでFI化、今でもZ1000へ搭載されて生き続けているエンジンです。

だけど、今乗っても一番面白いのはやっぱり初期C1です。
ZX-10R、ZX12Rなんかよりもずっと感性に訴える部分がある。

知らない人から見ればただの旧い9R。

だけどコイツは・・・特別です。

いつの時代だって、バイクはスペックだけでは語れません。
98%は一般公道で乗るわけで・・・