ステアリングステム

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高価なステアリングステムのワンオフ製作ですが、なぜそこまでお金を出してでも作る人がいるのか?

それは高剛性な素材と構造で作り直す事で、より一層サスペンションの役目をしっかりさせてやる事は勿論の事、テレスコピック方式のステアリングシステムを採用する殆ど全てのオートバイのハンドリングを決定する「フォークオフセット」を変更する事ができるからでしょうね。

レース用ではステアリングステムのステムシャフトをエキセン方式で偏心させてオフセット量を変更させたり、旧いものではステムを前後2分割、間に入れるシムの量でオフセット量を変更するものもありました。

ちなみに、フォークオフセット?と言う人も居られるでしょう。
要はフレームのステム軸と、フォークまでの距離の事です。

フォーク長&タイヤ外形、キャスター角が同じとすれば、一般的にはこの量を増やせば増やすほど、ハンドリングが軽快になるものの、安定性は損なわれます。

減らせばその逆です。

キャスターだとかトレールだとかで混乱する人もいますが、結果的にはそんな感じです。

Z1系をZ650ステムに変更してオフセットを減らし、安定性を増すというのは誰しも一度は聞いたことがあると思います。

ちなみにJ1系は60mm、ローレプ系は50mmの設定です。
LTDステムだと35mm。

私のJは34mmです。


※画像はドイツの某Z1100Rオーナーズクラブより拝借