1100Rに更に乗ってみた

1100Rの具合を見るために改めてまじめに乗ってみた。

コースはいつもJで通るルートと同じ。

市街地3%、高速40%、ワインディング56%、林道1%

ポジションには慣れるしかない。

まずは高速に乗ってみる。

1速、2速は8000rpmまで引っ張ってみる。

一応回るけど、やはり伸び感に欠ける。

3速、4速になると負荷の増大分がさらに伸びを抑える・・・というか、キャブセッティングがおかしいか、排気系との相性がよく無い感じ。

壊しては元も子もない、なので焦らず、5速では流すにとどまる。

ローレプ特有のビキニカウルがハンドリングに悪さする感じが強いし、横風を受けたりコーナーに高速で入るとビキニカウルの悪影響が強い。

考えてみれば当然、あれだけの面積のものが150km/hとかで風を受ければかなりの抵抗になる。

それがステアリングステムに固定されているのだから、それだけの力が常にステムにかかっている。

タイヤはBT45V、前後8~9部山、110/90V-18と150/70V-18、印象は悪くない。

高速安定性はほぼノーマルと同等。
ハンドリングが軽快な分、若干高速での安定性には欠ける。

190km/h位からゆらゆらが始まって、徐々にそれとの戦いに突入する。

単純にもっとトレール量を稼げば矢のような安定性が得られると思うけど、230km/h以上を狙わないのなら気合いでカバーできる範疇か。

現状で最高速トライアルしても、おそらく好記録は望めないし、そういうコンセプトで組んだエンジンではない。

そのまま徐々に高速道路の標高が上がるにつれ、更にエンジンの伸びがなくなってくる。
濃いのか?

また、30分くらい乗った時点でスロットル操作の重さが気になってきた。

FCRにアクティブ製のハイスロの組み合わせなんだけど、自分のTMRに比べて操作が重い。
疲れる。

反面、AP可変マスターを用いた油圧クラッチは非常に軽く、油圧クラッチコンバート車としては好印象。

大概の油圧クラッチ装着車両はノーマルより重くなってることが多いし。


料金所を降りてワインディングロードへ突入。

サスの動きは前後とも非常に素直で好印象。

フロントはJB-KYB、リアはオーリンズ

18インチ車特有の乗り方をしてやると、本当に素直に曲がる。

何も難しく考える必要はない、基本は教習所で習うのとおなじ「スローイン、ファーストアウト」

これをリズムよく、機敏にしていくだけ。

ブレーキングでしっかりフォークを沈め、サクッと車体を寝かし、ブレーキをリリースしながらワイドオープン。
これが気持ちいい。

フルAPのフロントブレーキは使い込んで錆が落ちてクリーンになった辺りからはやはり絶品。
非常に使いやすいし、見た目の豪華さも満足度が高い。

ハンドリングに関しては、しいて言うならステムナットをあと1/16~1/8回転緩めてやったほうがいいかも。


逆にだらりと乗ると全然曲がらないし、旋回性も弱い。

ただし、エンジンガードはやはりNG、これのせいで気持ち良さが半減する。

ここでもやはりペースをあげていくと、ふんづまった様な排気音に変わり、スロットル操作に回転が追いついてこなくなる。

エンジンはとても調子がよさそうなだけに残念。
とても静かにスムーズに回るのだけど…

感じからして、キャブをもう少し薄い方向に振れば回るかもしれないけど、あまり気が進まない。

結局、抜けの悪いマフラーに合わせてセットして燃料を絞っていくと、当然ながらエンジンが熱っぽくなる傾向があるし。

自分がエンジンを組んだ車体なんですが、キャブやマフラーは元々ついていたものを流用。
組み上げ後も工場スペースや納期の問題などでナラシ済ませられないままの納車だったので、こんな現状になっていた模様…

オーナーさんからも「後でセッティングはやり直すので」と言われていたのですが、結局ほとんどそのまま乗られていたみたいです。

乗り終わってみると、キャブの#1が少しオーバーフロー気味だし。


乗り終わって、燃費を測定。

13.4Km/L

流す程度にしては悪い。

やはりどこかがバランスを崩している模様。

自分のJは同じルートでイケイケな乗り方で12.5Km/L
今日みたいに流す程度なら19~20Km/L


改めて、改造車のバランスをとるのは大変な事だと実感。

自分好みに振っていくと結局Jと同じになってしまうし、前後18インチの楽しさは捨てられない。

マフラーをJBチタンかエクステンションメガホン+Lバッフルに換えて、キャブをTMR38~40、
 
タイヤはあえてバイアスでフロントは90扁平、AVON同サイズがいいと思う。

ラジアルタイヤ化はそれはそれでいいんだけど、フロント80扁平が嫌だ・・

バルタイをIN側少し進めて、

ハンドルをもう少し低く。

クラッチはワイヤー操作式に戻す。

ステムはオフセットを35前後に持って行って、フォークは10~15mm位突き出す。

そしてもう少しスイングアームを垂らせば自分らしいバイクになると予感。

エンジンガードはヤフオクへ…


それくらいやったら多分、どこでだれに乗せても恥じない1100Rになると思う。

まあ、やるかやらないかは別として。
現状、吸排気だけ見直してもかなりいいものにはなるはずだけど。

この前買ったZRX1200フルカスタムもそうだったけど、改造車って結構みんな慣れとやせ我慢で乗ってることが多い気がします・・。


まあ、へんてこなJに乗ってるおめーに言われたくねーよ、っていう突っ込みは無しで。

誰がどう見たって、自分の寄せ集めポンコツJがマトモに走るなんて想像もできないだろうし…