1100R初乗り

ようやく1100Rに乗ってみる時間があったので、30分ほど乗ってみました。

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乗ってみた感想

「違う」

自分好みじゃないです、当たり前だけど。

自分用に作ったバイクじゃないから。

まずポジションがダメ。

ノーマルステップ&ペダル類はダイレクト感がないし、頼りない。

チェンジストロークも多いし、リアブレーキもどうもダイレクト感が希薄。

ハンドルがノーマルより少し高いのか?腕が疲れる。

グリップもダメ、グネグネしてダイレクト感が希薄。

振動を吸収するとかいう意味もあるのかもしれないけど、グリップがいくら柔らかくったって震動は吸収できない。

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オートバイって、操作感とかすごく大事だと思う。

路面の状況とかをそういう部分を、体感的に無意識にフィードバックして乗る乗り物だから。

だからそういう部分で違和感を感じると、もうテンションが上がらなくなる。

もちろん、この車両は元々自分用に作ったものでもないし、自分とは異なる感性、乗り方のオーナーさんが作ったものだからしっくりこなくて当然。


で、エンジン。
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これも×

調子はいいし、振動もなく静か。

でも、違う。

元々、以前O/Hした時にツーリング用、高回転域よりも低中速重視で・・・というオーダーに沿って作ったもの。

ピストンは73.5mm、カムはK395、LC108度で組んでいる。

キャブもわざとマイルドさを出すため&パーコレーション防止のためにインシュレーターをZEP用でロングにしている。

なので物凄く普通、依頼通りに仕上がっていると思う。

が悪く言うと、「らしさ」が無い。

カムはいいとしても、もう少しバルタイを高速寄りに振って、キャブはショートインシュレーターでキャブはTMR、これしかない。


そして乗って感じたのが排気系がマッチしてない。

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絶対的に容量が不足しているし、音もイマイチ。

うるさいとか静とかじゃなくて、バラついたような排気音。

集合のバランスが良くないのか、全長がマッチしてないのか、本来のエンジンパフォーマンスを殺されている感じ。

これ、KERKERでもKR管じゃない、オイルフィルター交換可能なくねくね曲がりタイプのKERKERなんです。

昔、自分も付けたことがありますが中速にすごい谷ができて外した思い出があります。

というか、このクラスのエンジンを生かすには、最低でもΦ50位のストレート径が必要。

どうしても騒音が気になるなら長~いロングタイプの別体式サイレンサーのマフラーが必要だし、

見た目でそれが嫌なら爆音で乗るしかない。

KERKERならMサイズバッフルは必要。

サスに関してはまだ不明、ちょこっとしか乗ってないし。

その前にドライブチェーンの張りが強すぎて、リアの動きが不自然、ここは速攻で対策。




フロントブレーキは良好だけど、パッドが鋳鉄のさびでちょっとコーティングされた感じ。

これは一度激しく攻めれば本来の姿に戻るはず。

その前に、でっかいエンジンガードが危なくて乗れない。

これ、どこの製品かわからないけど、デカすぎる。

Uターンですら、もう接地しそう。

間違って峠の1コーナー目に突っ込んだら、絶対ぶつけてこける。


というわけで、まだまだこれからのバイク。

率直な印象を言うと、本来このバイクが作られたコンセプトと現在の仕様がマッチしていないような印象からスタート。

当時の空冷最強を目指して作ったバイクを、普通乗り、ツアラーとして使用するにはやっぱり多少無理があるのかな…と。

例えるなら、BMWのM5に、クラウンロイヤルサルーンの様な使い勝手を求めてモデファイしたというか、そんな感じがした、率直に。

マッタリ乗る空冷2バルブなら、自分はZ1000Jか後期Z1系、KZT00AE系エンジン搭載モデルがいいと思う。
ハンドリングもそうだし、エンジン特性そのものがツアラーとして優れていると思う。

1100Rは見た目こそJ系と酷似しているけど、乗り味は別のバイク。

まあ、自分にはJがあるから、これはこれで・・・



なんだか否定的な始まりになっちゃったけど、このバイクの出来が悪いというわけではないんです。

あくまでも趣味、嗜好、使用用途が違うからというだけで。