ニセモノ、マガイモノ、

人の購買意欲の源とはなんだろう?と考えます。

腕時計を例に取れば・・・

宝飾品や一部のアンティークを除いて一般的なもので比較すると100円で買える物から、100万円超える物、どちらも存在していて、どちらもそう珍しい物ではありません。

面白い事にそこまで価格差があっても

「時計としての機能」

には殆ど大差ない・・・どころか数千円のデジタル時計が100万円超の自動巻の性能を上回る正確さと各機能を備えている例は珍しくありません。

正確さが欲しいなら数千円の電波時計で十分です。

がしかし、それでも高価なアナログ時計が存在して、ロングセラーモデルも多数存在し、それを欲しがる人が多数います。

逆に、いくら正確でも安物の時計、或いはぱっと見、高価なブランド物に似せたような「ニセモノ」は
意外とロングセラーと言うものは少なく、モデルチェンジを繰り返したり、出ては消えてを繰り返します。

勿論、高価な時計と言うのはその背景に積み重ねた歴史、伝統の技術、技法、信頼があってこそブランドを確立しているわけで、昨日今日で出来上がった物では有りません。




これってバイクと似てますよね。

ハーレーが爆発的に売れました、今でも売れています。

200万円超の車体がカワサキのリッターバイク以上に売れています。

でも、誰も「何馬力だから」「最高速が・・」「燃費が・・」なんて気にしていません。

「ハーレーだから」

理由はそれだけです、ハーレーダビッドソンのブランドネームを買って、ハーレーのあるライフスタイルを手に入れたいから、それだけです。

BMWもそうでしょう。
(実際、ツアラーとしての性能は抜群です)

ある意味、カワサキの旧いモデルを買う人もそうでしょう。



オジサン、オジイサンがヤマハのメイトより、スズキのバーディーより、ホンダのスーパーカブを選ぶのも「世界のホンダ」だからに違いないでしょう。


いくら「そういうのに似たバイク」を第3国で作ったところで、所詮はニセモノに過ぎないわけです。

ハーレー、BMWそっくり、速さも本物以上!というものを作ったって無意味なんです。

まあ、実際、そういう商品は実車見たらテンション下がるくらい質感低くて笑っちゃいますけどね。



まあ、何が言いたいってわけでもないんですけどね、

少なくとも過去の日本がBMWトライアンフを真似て、結果それ以上・・というか限りなく模倣から始まった手法でオリジナルの優れたモノを作った実績があるわけですが、

それは日本人だからこそ出来た事だと思います。

申し訳ないけど、隣国の人たちには真似できないと思うんですよね、今のところ、作ってる物見た限り・・・

儲けたいとか、真似しちゃいましたとかそっちのほうが全面的に押し出されてて全然ダメ。

歴史とかそういう背景以前の問題です。



そういうものに関わりたくないんですよ・・私はね。