夏と熱とオイルクーラー

ぼちぼち外気温も30℃。

空冷ビッグバイクにはつまらない時期です。

で、毎年恒例の話題が

【オイルクーラー異論!反論!OBJECTION】なわけです。



要る、要らない、様々な根拠や都市伝説的な物語まで含めて色んな説があるわけで。

例えば、Jに無くてRに有る、そして1100Rは1000Rよりもコアが増えている。

これは流行りどうこうよりもカワサキ的に「もう、空冷限界じゃねぇ?」みたいな匂いが感じられますよね。

でも、ポリスには無いですが。

クーラーコアがデカいと油圧不足してカムがすぐカジるとか、イロイロ言われますが少なくとも私の車両ではそんな兆候は一度もありませんでした。
最初は確かJBの16段、これで5万km位乗ったと思います。
その後でM&Sのラウンド19段、
油冷R750の初期用、
でも、周りの人はご存知だと思いますが、何も問題なく通勤からサーキットまで使って不具合は一切ありませんでした。
今は油冷用をカットして小さくして使っています。
単純にヘッドに送る風を増やしたかっただけの話しで。

でも、確かにカムをかじっている車両でオイルクーラーが大きめだね、というのはありました。

がしかし、フルノーマルでもカムが傷む人も居ました。



感覚と経験で言うと、クーラーコア容量でエンジン寿命はそう左右されていないと思います。
(勿論、常識範囲内の大きさでの話)

空冷だと言うのに真夏の市街地渋滞にハマっちゃう人のはクーラーのデカさや有無問わずやっぱりエンジン傷むし、
郊外をぶっ飛ばす人のは意外と傷みません。

結局、オイルポンプがギア式である以上、エンジン回さないとオイルも回らないんです。
渋滞はまって低回転、エンジンに風は当たらない、おまけにオイルも安物鉱物油で油膜切れしやすい。

そりゃあ、カジったり焼けたりします。


結局、乗り方、使い方次第だと思うんですよ。
クーラーどうこうはその次の問題ではと。

空冷エンジンは字の如くエンジンを空気で冷やしてナンボ。

オイルがいくら冷えても、オイルはエンジン本体の温度をそんなに奪ってくれないです。
水じゃないんだから。
鍛冶屋さんだって、刃物をゆっくり穏やかに冷やす為に油を使ってますよね、
水だと冷えすぎて割れちゃうから。

え?じゃあ1100RやGPzで街乗りや通勤しちゃダメなの?と言われれば、

「はい、真夏で渋滞が予測されるなら出来るなら止めた方がいいと思います」と言うしかないです。

だって、それが無理だから空冷は無くなったわけで。
第一、日本での使用なんて元々考えられていない・・と。

ゼファー1100やXJRのエンジンをバラしたらよくわかります、もうシリンダブロックやヘッドの肉厚が全然違う。
オイルポンプやラインの取り回しも。

なので別に一般的なキットをつけるぶんにはそうアレコレ考えすぎて恐れることは無いと思います。

ただ、サーモスタットには少々違和感を感じますが・・

関係ないけど某純正オイルクーラー。

ちょい気になります。

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