伝説の先走り?

空冷Z最強と呼ばれるZ1100R/GPz1100エンジン。

色んな雑誌や、ネット上では色んな賛美の言葉の嵐です。

確かに各部に悪あがきとも言えるほどの対策、改良を施したこのエンジン、空冷Zの最高峰と呼べるのは間違いありません。

がしかし、どうも過大な期待というか、過大な幻想を抱かれておられる方が多いのも事実。

実際に何台も1100Rと1000Rを乗り比べた私です、

実際、街乗りやちょこっとカッとびツーリング程度だったら、1100Rの優位性を感じ取れることはまずありません。

むしろ市街地走行では1100R系の方が妙に熱っぽくなる印象があります。

これは特徴でもある燃焼室形状から来るモノでは?と思います。

あのエンジンは、上の上まで回して初めて活きてくるエンジンです。

エンジンO/Hの話になると必ず

「クランクとヘッドを1100R仕様にしたいからオークションで買おうと思っている」

と言う方が居られるのですが、正直、お勧めはしません。

自己満足でお金が余っているなら構わないのですが、予算に限度がある場合は手を出さず、1000Pの新品部品を手配するほうが効果的です。

実際、私のエンジンもZ1100Rベースで、ケース、ミッション、シリンダは1100Rのモノを使用していますが、ヘッド、クランクはPの物をモデファイして使用しています。

何故??もったいない!とよく言われるのですが、これは好みとしか言いようがありません、

実際に両方組んで私にはPヘッドの方がシックリ来たのでPヘッドにZ1100Rよりデカいバルブを組んで使用しています。
今はワイセコ74と合わせていますが、いずれワイセコ73に戻すつもりです。
これも何故?と言われるのですが、組んだ人ならわかってもらえると思います、J/Pエンジンにワイセコ72やワイセコ73の組み合わせって、凄く軽~く回って感じの良い仕上がりになります。
ダイナモ上なら74や75のほうが上回るかもしれないけど、それだけがバイクの面白さじゃないですよね。

どんなモノでもそうだけど、デカいからエライ、強化だからエライ、太くなってるからエライ、なんてのは勝手な思い込みです。

トータルでシックリ来るか来ないか、そっちが重要。

確かにZ1100Rのエンジンは当時のカワサキの意地の結晶です。

歴史的な価値もあるでしょう。

人によってはS1エンジンのストリート版!とさえ呼ぶ人も居ます。

でも、残念ながらその強烈な伝説も、ややメディアに誇張されすぎな感が否めないのが事実です。



こんなことをダラダラと書く私、

そう、1100Rエンジン信者との打ち合わせでお疲れなのです(笑)

メディアの汚染ってすごい。

乗ったこともないバイクを良くそこまで語れるものだと・・・

申し訳ないけど、初めての大型でJ改1105ccと1100Rの差がわかるとは思えないのですが・・・

予算に余裕があるなら別ですが・・・

ちょい毒が出そうです。

実際に乗った人間の感想より、なんでどこの誰が書いたかもわからない記事のほうが信憑性があるの??