騙
思い込みも度が過ぎると唯のストレス。
どうも最近、そう言う人が増えてる気がします。
○●を組むときは絶対に◆■の加工をしないといけないらしい!
とか
●●の製品は精度がぜんぜん良くないらしい!
とか、そういうの。
自分の経験はゼロ。
物を手にとってみたわけでもないし、組んでみたわけでもないし、ましてや組んで走って比較してみたわけでもない。
で、勝手に妄想しすぎて、考えすぎて、予算額だけが異常に膨れ上がって、何もしないうちから挫折モード。
バイクって・・・機械です。
機械って、100%理屈と理論だけで動きます。
クリアランスが適正な値で組まれているか?
直角であるものは直角に、平行であるものは平行に組まれているか?
回転する部分にアンバランスや抵抗は無いか?
そういう要素の組み合わせ。
それ以前に
「表面処理は・・」とか
「ここは強化しておいたほうが・・」とか
おまじないみたいな、オカルトじみた方にばかり目が行く人が多い。
だから結局、エンジンの至る部分に「低フリクションの●●処理!」とか自慢しながらも、
車体には化石のような630チェーンが装着されていたり、ガビガビになった530チェーンが装着されていたり、
ピストン、クランク、●●%軽量化、、フルバランス取りしたエンジン!と自慢しながらも、
芯の出てないホイールを履いていたり、クソ重たいホイールを履いていたり、
フレーム補強●●ヶ所、補強材には●○◎を使用、剛性としなりを・・・と語りながらも、
タイヤは中型車用の荷重指数の低い、ただサイズが同じだけの安物タイヤだったりする。
自分じゃ自分なりに調べ上げて、妄想して、拘ったつもりが・・
そっちに目が行き過ぎて全体のバランスから目が離れてしまう。
健康に拘りすぎて、結果、「食」という行為、文化の本質を忘れてしまい、
結果、サプリメント地獄に陥る人と同じ。
今から手を入れたいオートバイ、さあ、何処が不満で何処に異常が起きているか?
異常が起きている部分があれば、何故その異常が起きたのかを良く考える。
不満な部分を改善するにはどうしたらいいか?
改善する際、それに伴うリスクは無いか?
マージン削っても、耐久性、安全性に問題は無いか?
そうやって順立てて考えていくしかない。
結果は必ず正直に出る。
機械の性能は、理論で決まる。
組み手に「神の手」なんて存在しない。
いくら理屈こねたって、200km/hでブレイクするようなJは絶対どこかがおかしいし、どこかが間違ってるか壊れてる。
改造車を最高速度やサーキットのラップタイムで語るのはナンセンスだと言う人も居るけど、自分はそうは思わない。
250km/hできっちり走れる車両は、普段使う速度域で乗っても、安心感、しっかり感は格段に上。
サーキットで使いやすいブレーキは、ストリートで使っても使いやすいし、
真夏のサーキット20分全開走行に耐えるエンジンは、ストリートでも耐久性に不安が無い。