脅迫

クランクケースの減圧バルブ。

流行ってました。

自分のJには付けていません。

付けたけど外しました。

別に不具合があったわけではありません。

付けてみて、変化を感じて、結果として自分好みじゃなかったから、それだけです。

って、世間で言われるほど劇的な変化はありませんでしたが。
並列4気筒だし。

理屈的にもイマイチよくわからない点もあり。
ケース内が負圧になったら、ピストン下降時の抵抗が小さくなるって言うから、だったら逆にピストン上昇時の抵抗が増えるんじゃないの?って質問したら、何やらそれよりもピストン下降時の抵抗がなくなる方がメリットあるとか、ケース内の空気が減るから全体としての動力部品の空気抵抗がなくなる、とか?
本質的には並列4気筒だとケース内体積は一定だからケース内の気体の移動によるポンピングロスを減らすという意味ならわかるけど。

まあ、付けたら確かに変わったのは事実なので何かその辺が影響してるのは間違いはない。

けど、この手の質問をして得た回答で一番腑に落ちなかったのが、
あのメーカーのワークスマシンも採用しているから、とか、雑誌やブログでベタ褒めされていたから、、とか。

え?それって根拠になるの?
って内容の回答。

有名どころがやってるから優れてるに違いないとか、有名人が褒めてるから間違いないとか、それってどうなのよ?みたいな事を恥じらいもなく言う人が意外と…

いじる時に一番悩むのは、

"変わった=良くなった"

と勘違いしそうになる事。

もちろん、減圧バルブを付けてみて、自分が間違いなく良くなったと感じればそれは正解だと思う。

ただ、なんか変化は感じたけどそれが果たして自分の目指した物で目指した通りの結果が得られて満足だったのかは別問題。

理論上あるいは物理的に破綻しているような改造部品は論外ですが。

いじらないといけない、装着しないといけない、そんな変な強迫観念にやられてしまって、とにかくいろんなモノを付けていく人も多いですが、時にはそれらを全部取っ払って"素"の状態をもう一度確認してみるのもいいかも。

特に減圧バルブはその価値あり。

あ、でもW650にはまた減圧バルブを付けようと思っています。

一度付けてみて、360度クランクのこの車両にはアリだなと思ったから。