オイル粘度

エンジンオイル。

色々な粘度がありますが、
比較的Zはネバめな15Wとか20Wが好まれる傾向。

それはそれで良いのですが、冬季にネバ過ぎるオイルを選ぶデメリットはあまり触れらないので。

まず、不必要にネバいオイルは回転部にとっては攪拌抵抗になりエンジンには負荷となります。
簡単にいうとパワーロス。
また、スライムみたいにネバネバのオイルをギアポンプで各ラインに圧送するのはエンジンの回転にとっては相当な負荷になります。
オイルポンプはクランクシャフト直動なのでクランクシャフトにブレーキをかけているようなもの。
通路断面積の小さなオイルクーラーや通路の狭いサーモスタットなんて付いていれば一層の拍車を。

そして意外と知られていないのが全く同じエンジンであれば粘度の高いオイルの方が熱を持つ傾向にあります。

熱に耐えるために高めの粘度のオイルを選ぶのに、その結果熱を持つのが早くなるというのは何とも矛盾しているようにも感じますが、各回転部にとっては粘度が高い=抵抗が大きい=温度が上がるというのは事実なので。

ただ、誤解を招くといけないのですがエンジン油温というのは永久に上がり続けるわけではなく、当然どこかの地点でそれ以上温度は上がらなくなります。
サチュレーションと呼んだりしますが、エンジンの場合は摩擦熱だけではなく燃焼による発熱の影響もあるので、オイル粘度を下げればエンジンが冷えるとかいうわけではないので誤解されないように…

なんかややこしくなりましたが、要は冬場にはネバすぎるオイルはメリットよりも圧倒的にデメリットの方が大きいので、そこらを見越した選択を…という話です。