手直し
そしてこちらは今日から手直しで預かった車輌。
リア周りの変更と手直しです。
現状で油冷GSX-R初期スイングアーム+スズキ550-17ホイール。
これをTLスイングアームと現行スズキの600-17ホイールへ変更したいという依頼です。
私の大好きな分野?
ざざっと目視で点検したところの不具合としては、
●フロントのスプロケのオフセット量が10mmと少ないにも拘らず、フレームとチェーンが接触している。
●エンジン後部マウントダメージ有り、目視で右マウントプレートが4mm程度曲がっています。なんか妙なワッシャ-も入ってるし・・・
カスタム車の合言葉
「怪しいワッシャーには気をつけろ!」
バラしてるとワッシャーがあっちこっちからポロポロ出てくるケースが多いですからね(笑)
というわけで手順の変更、まずはエンジンの位置を出さないとチェーンラインの設定が出来ません。現状では弱点の定番?後部エンジンマウントボルトが曲がり、限度を超えた結果、マウントプレート諸共変形したようです。
手持ちの冶具、「エンジンマウント矯正カラーセット」を装着してまずはエンジンの位置を強制的に戻します。
マウントプレートは純正の薄っぺらな4mm厚の鉄板からA7075材、10mm厚のモノです。
左にもプレートを挟んでいるのは距離の測定のためです。
左右の距離と基準値とのズレを見るための作業も兼ねます。
過去に誤った修正や修理をした場合にはここの距離が大きく標準値からズレている場合もあります。
そういう場合には左右のカラーを作り直して、エンジンセンターを出します。
市販のキャリパーサポートなどに使われるモノよりも材質的に強度はあるのでこれで締め直せばほぼエンジンが正規の位置に戻ります。
前側マウントはラバーブッシュなので、いとも簡単にエンジンが動きます・・
で、位置が元に戻る事を確認したら新たにカラーやプレートを削り出し、後部をブリッジ上に補強、溶接して・・・
これ、100%の対策にはなりませんが私の車輌であんな走りかたして10万km位使っても異常な変形はしないので効果はありますよ。
理屈ですが、左右のカラー内径がボルト外径にかなり近いんです。(純正はブカブカ)
左右のカラーの位置関係が後部ブリッジで固定されていれば、必然的にボルトは曲がりません。
またカラーは純正のスチールからアルミ製へ変更しているので、純正にありがちなエンジン後部左面にカラーが食い込んでケースが変形・・・というのも避けられます。
で、どうにか2時間がかりで製作。
コイツの溶接冶具を作るのはもっともっと大変ですけどね・・・
実際には冶具で溶接後、冷ましてからフライスで切削してケースにぴったり合うようにして完成です。
バッチリとエンジンセンターが出ました!
結果、チェーンとフレームのクリアランスが5mm位確保できました。
ヨシヨシ、これでもう5mm、520化で8mmオフセットが稼げるな・・・(笑) ←真似しないでね!
つまり、エンジンマウントの変形で5mmくらいチェーンラインがズレてたということです。
これは純正でも当てはまる事象です、ボルトオンマグホイール買ってもどうもチェーンラインがおかしい、スプロケが偏磨耗するな~という場合は同じ症例かも?
リア周りの変更と手直しです。
現状で油冷GSX-R初期スイングアーム+スズキ550-17ホイール。
これをTLスイングアームと現行スズキの600-17ホイールへ変更したいという依頼です。
私の大好きな分野?
ざざっと目視で点検したところの不具合としては、
●フロントのスプロケのオフセット量が10mmと少ないにも拘らず、フレームとチェーンが接触している。
●エンジン後部マウントダメージ有り、目視で右マウントプレートが4mm程度曲がっています。なんか妙なワッシャ-も入ってるし・・・
カスタム車の合言葉
「怪しいワッシャーには気をつけろ!」
バラしてるとワッシャーがあっちこっちからポロポロ出てくるケースが多いですからね(笑)
というわけで手順の変更、まずはエンジンの位置を出さないとチェーンラインの設定が出来ません。現状では弱点の定番?後部エンジンマウントボルトが曲がり、限度を超えた結果、マウントプレート諸共変形したようです。
手持ちの冶具、「エンジンマウント矯正カラーセット」を装着してまずはエンジンの位置を強制的に戻します。
マウントプレートは純正の薄っぺらな4mm厚の鉄板からA7075材、10mm厚のモノです。
左にもプレートを挟んでいるのは距離の測定のためです。
左右の距離と基準値とのズレを見るための作業も兼ねます。
過去に誤った修正や修理をした場合にはここの距離が大きく標準値からズレている場合もあります。
そういう場合には左右のカラーを作り直して、エンジンセンターを出します。
市販のキャリパーサポートなどに使われるモノよりも材質的に強度はあるのでこれで締め直せばほぼエンジンが正規の位置に戻ります。
前側マウントはラバーブッシュなので、いとも簡単にエンジンが動きます・・
で、位置が元に戻る事を確認したら新たにカラーやプレートを削り出し、後部をブリッジ上に補強、溶接して・・・
これ、100%の対策にはなりませんが私の車輌であんな走りかたして10万km位使っても異常な変形はしないので効果はありますよ。
理屈ですが、左右のカラー内径がボルト外径にかなり近いんです。(純正はブカブカ)
左右のカラーの位置関係が後部ブリッジで固定されていれば、必然的にボルトは曲がりません。
またカラーは純正のスチールからアルミ製へ変更しているので、純正にありがちなエンジン後部左面にカラーが食い込んでケースが変形・・・というのも避けられます。
で、どうにか2時間がかりで製作。
コイツの溶接冶具を作るのはもっともっと大変ですけどね・・・
実際には冶具で溶接後、冷ましてからフライスで切削してケースにぴったり合うようにして完成です。
バッチリとエンジンセンターが出ました!
結果、チェーンとフレームのクリアランスが5mm位確保できました。
ヨシヨシ、これでもう5mm、520化で8mmオフセットが稼げるな・・・(笑) ←真似しないでね!
つまり、エンジンマウントの変形で5mmくらいチェーンラインがズレてたということです。
これは純正でも当てはまる事象です、ボルトオンマグホイール買ってもどうもチェーンラインがおかしい、スプロケが偏磨耗するな~という場合は同じ症例かも?