Pヘッド

とりあえず、エンジンダメージは思ったほどでもなく大体の目処も付き、

このまま行けば74mmワイセコピストンをバルブリセス加工して組み直し、

ヘッドはバルブのアタリだけ出せばあとは組むだけです。

他を点検してみても、特に異常な損傷はなく通常の使用による劣化、磨耗のみ。

しいて言うなら、腰上だけ開けるって言うのは個人的に「手抜き工事」なので、クランクケース割るところまでやりたい、っていうのもある。

実費用負担はカムチェーンとガスケット数枚分、Oリング数個分だけが増すだけだし。



シリンダ抜く前にかなり一生懸命スタッド付け根に溜まった土砂は取り除いたんだけど、

きっと数粒は異物がケース内に落ちてると思う。

腰上だけ開けると、こういう部分に不安要素というか、何かモヤモヤした感じが残って好きではない・・・



ケース割るんだったら、ついでにピン径18mmの1100R用リビルトに入れ替えて

イメージ 1

(溶接汚いけど、精度はバッチリだったFBG(Fast by Gast)クランク)

ピストンを・・・ヘッドを・・・とか考えてたんだけど、

ここらを触ってしまうと、また過激な方向に輪をかけてしまいそうな気がして、若干躊躇。


まあ、大体は今使ってるヘッドが面研しまくりで、バルブでか過ぎってトコ、そしてツインプラグ加工してる点が問題なわけで・・・

こういう時って、やっぱ楽で壊れない方向に持っていこうかと考えるのがやはりオトナなのか・・・


でも、それってフツーすぎる。

いや、フツーな方がいいのはわかってる・・・


と、揺れています。

そりゃ、手持ちのPヘッドとかをいざ目の前にすれば、

イメージ 2


「コレ組めば楽だし、点火系もデータあるし、リセス加工も・・・楽だよな・・・

なんて考えてしまう。


「でも、もしどっかの高速ワインディングでイジった空冷2バルブとかにパワー負けしたら悔しいよな・・・」

なんて、有るのか無いのかわからない状況を勝手に再現して悔しがってみたり。

(コンパに行く時に、とりあえず「何かあるかも!」って勝負パンツ履いていくモテない男みたいで悲しいけど)



このPヘッド、昔知り合いにポリス新品を売った物で、実際に自分が組んだわけじゃないけど、使用距離、年数も全て把握しているのでハズレって事も無いしな・・・

しかし、どうせ組むんだったらポートの段付くらい修正すればよかったのに

イメージ 3


割と、いい加減だな、カワサキさん。

ちなみに燃焼室、いわゆる後期J系で、Z系やJ系の初期ポリスとは形が違います、完全半球型じゃないです。

イメージ 4


ノーマルなのに、カムの逃げ加工も施されています

イメージ 5


たしか、10mmちょいリフトくらいのカムまでは対応できたと思う。


ん~、悩ましいのはそれよりも作業場所のこと。

あんまり長く場所を占領して放置ってワケには行かないから、綿密に部品手配、外注手配、部品の点検洗浄を確実に段取りして、組み付けは迅速に済ませなければならない・・・

よくよく考えよう。