選択肢

J系のミッションアウトプットシャフトのボールベアリングは消耗品にもかかわらず以前から販売終了。
 
で、代替品としてポリスやZRX系の物を用いるわけですが・・・
 
何故、互換性があるのに販売終了扱いなんでしょうか?
 
自分なりに色々測ってみたんですが、唯一測って違うのはベアリングの溝。
 
イメージ 1
 
J/Rに元々付いているベアリングの溝と、ZRXベアリングの溝に2mmのシックネスゲージを入れると、明らかに感触が異なる。
 
これが元々の寸法の違いなのか、磨耗によるものなのかは検証できていない。
 
だって新品のJ用純正ベアリングが手に入らないから。
 
けど、品番が違うということはメーカーが明らかに何かを変更しているはず。
 
で、疑問なのはそれをみんなそのまま組んでいること。
 
コレ、ケースにセットする位置決めリングの寸法(厚さ)が違います。
 
ちなみにZ1000J1のパーツリストでも・・・
 
イメージ 2
 
 
品番が2種設定され、薄いものと厚いものがあります。
 
厚いものの方は品番がZRXと同じ。
 
自分は基本的にこのリングもZRX用に換えて組んでいますが、これが果たして正解なのか今でも謎です。
 
トラブルらしいトラブルは10万km走っても出ませんでした。
 
ケース自体にはストレス無くセットできます、
 
元々Jに付いているリングと比較すると、明らかにスラスト方向のガタが減少します。
 
修理で預かる他所でO/Hしたエンジンは、ほぼ9割がたZRX用ベアリングのみの流用でJ用のリングで組まれていて、結構スラスト方向にベアリングが動きます。
 
しかしコレが起因して直接大きなトラブルになったというのも今のところ1例、疑わしい・・・というレベルのものが1件です。
(Fスプロケ交換時、アウトプットシャフトのスラスト方向ガタが異常に大きいのでミッションカバーを外してみたところ、ケースの溝がごっそり割れて落ちていた)
これがベアリングのガタが起因したのかは検証も出来ていませんし、O/H後そう走ってないとはいえ、過去の走行距離、作業履歴が不明なので偶然の事故というレベルかもしれません。
 
いずれにしても、こういう部分で悩ませてくれるのもまた楽しい。