だからJクランクは・・・

数年前にフルO/HしたJエンジンがブローしたとの事で解体後持ち込まれました・・・
 
自分が組んだエンジンがぶっ壊れるなんてのは最大の恥であり屈辱。
 
でも、今回だけは・・・・
 
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そう・・・
 
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お約束のクランクズレでした。
 
さすがにここまでズレたら・・・ダメですね。
 
ちなみにこうなった状況は、高速道路を巡航中、カッ飛んで行った仲間を追いかけようとシフトダウン、加速したら突如振動、慌ててクラッチを握って路肩に寄せたらエンジンから激しい異音、終了・・・と。
 
自分も経験した事のある状況です。
 
ただ、今回は1番が大きくずれているのが珍しい。
 
ちなみにこのクランク、見ての通りまだほとんどオイル垢もついていません、
そう、当時純正新品で組みました。
 
10000kmも乗っていません。
 
当時、程度のいい中古も多数あったので、そいつをベースに芯出しピン溶接して・・・のつもりだったんですが、オーナーさんの希望で新品を購入、測定後に無加工で組み込み。
 
で、恐れていた事態が起きました。
 
ピストンはワイセコ73mm、さほど極端な仕様でも無く・・・
状況から見ても、ピストンやバルブに問題は無かった模様。
 
新品組んで数年でこうなると、さすがに凹みますね。
 
と思ったらオーナーさんは既にやる気満々。
 
次は芯出し後のピン溶接で行くよ、との事。
 
このクランク、ベアリングなんかはまだまだかなり状態が良いので、このクランクベースでリビルトする方向で行きます。
 
ピストンももうちょっとでかいのにしつつ、圧縮比は抑える方向で、ビッグボア、ローコンプでもうちょいドロドロッとした方向に変更しようか。
 
ただし今回は元整備士でもあるオーナーさんが自ら組み上げる方向で、自分はその手伝い程度にするつもり。
 
しかしJクランクには泣かされます。
 
mk2クランクは走行重ねていくうちに徐々にずれていくモノが多いけど、Jの場合は1100R含めていきなりガツンとずれることがある。
 
別に不安を煽るわけじゃないけど、実際にコレを体験するとノーマルクランクでぶん回すのが怖くなる。
 
スズキがカタナ1100のクランクをメーカー側で溶接して出荷したのも、わかる気がするな・・・。
 
ちなみにZ1クランクだと、ここまで大きくずれたのは見た事が無い。
Z1クランクベースでカリカリにイジると、ずれるよりもクランクど真ん中からぽっきり折れた人はいました。